入れ歯が出来た。 「あ~、楽しかった。」 (母のがん 21)

5-1病室下の入れ歯を、誤ってゴミ箱に捨ててしまって以来、かめなくてなかなか食べれない毎日でした。 が、予定より5日早く、とうとう新しい入れ歯が出来ました。 スタッフの皆様、ありがとうございます。 
毎朝方、絶不調の母は、「しんどい。」の連発です。 「シャワーを浴びよう?」 と、声をかけても、「しんどいのに、私を殺す気なんだ。 あんたにゃあ、全然わからんのよ。」 と、パニック状態。 3日前から、ステロイドを使うようになって、午後からは少し落ち着いてくる様です。 「今日は、新しい入れ歯ができて、楽しみだね。」 と言うと、「入れ歯だって、苦しいんよ。」と、辛そう。 妹も来て、車椅子を押して、1Fの歯科に。 総合病院で、本当に良かった。
新しい入れ歯を入れてもらって、妹と「よかったね。 美人になったよ。」を、連発。 本人も、以外と嬉しそう。 車椅子で病室に帰る途中、大好きな先生に遭遇。 「どうですか?」 と、声をかけられた母は、先生の手をグッと握って、ぱあぁっと明るい満面の笑顔で対応。 ああっ、全然人間が変った?!

勢いづいた私達は、そのままベットに座らせて、足湯を決行。 「きもちがいいわぁ。」 と、リラックスムードの母に、妹が実家から探してきたけど、「見る気がせん。」 と引き出しにしまっていた、古いアルバムを持ち出す。 「これは、誰?」「なに、しよるん?」「これは、従妹よ。」「お寺でお手まえしてるん。」 等、どんどん話がはずみます。 妹に、「これ、ええ写真じゃね。 遺影にする?」 と、聞かれた母も、良い調子で 「そうじゃね。そうしよう。」 と、答えます。
入れ歯も調子が良い様で、「聞いたら、歯科で見てもらうだけで、30日待ちの予約らしいよ。 きっと上手なんだよ。」 と、言うと 「今度は、上の方も、作ってもらおう。」 と、自慢そう。 随分長く、腰かけていたせいで、足が象みたいにぱんぱんにふくれて大きくなっています。 「もう、やすもうか。」 と、抱き上げて横にさせると、「あ~、楽しかった。」 と、本当に楽しそうに言いました。

後で、妹が、「ほんとは入れ歯が無くなった時、ヤッタ!! って、思ったんだ。」 と。 辛い平凡な毎日に、何かしら楽しい事を見つけてくれようとする妹に、感謝です。

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