ちいさな おばあちゃん。 (母のがん11)

自宅に帰ると、雑貨屋さんの仕事もあって、母のことはなかなか書けません。 
ブログを読んだお客様より、心配していただき、恐縮です。 ありがとうございます。 
お店では明るくしたいので、母の事は知らないふりをして下さいね。

前回の肝生検の為の入院後は、心配する母の為に、痛み止めをたくさんもらってから、実家に帰りました。 

結果を待つ1週間、母の様子は、いちにちいちにちと、確実に悪くなっていきました。 
痛み止めを飲んでいたので、痛みは少し軽減された様ですが、まったく食べれなくなってきました。 ほんの一口食べるのさえ、辛い様子になってきました。 妹や姪が来て、みんなでワイワイ食事した時は、勢いに押されて少し食べたのですが、気持が悪くなって、一晩中眠れなかった様でした。 「苦しかったんよ。」 と、しんどそうです。 
いったい何を作ればいいんだろう? どうしたら、食べてもらえるんだろう? 「一口でも良いから、食べてみて。」 と、お願いすると、 「前、骨折で入院した時にしてもらった、元気になる点滴をしてもらいたい。」 と、話します。 食べないといけないけど、食べたくない、食べれないのです。

体重がどんどん減ってきて、34kgになりました。 
私の子供の時分、母はぽっちゃりさんで、60kg位あったようでした。 物心がついた頃から、子供達は祖母の家で眠っていました。 風邪をひいて、お母さんと一緒のお蒲団に眠れた時は、すごく嬉しかった。 自分の小さい足を、お母さんのふっくらした腿に押しつけると、「まぁ、冷たい足、かわいそうに。」 と、温めてくれました。 お母さんの腿って、あったかくてふわふわだぁ、・・・子供の頃の幸せな気持ちは、今も心の底をあたたかくします。
足も腕も、骨ばっかりになってきました。 ほんとに、ちいさくて軽いおばあちゃんになっちゃったなぁ。

だんだん立ちあがるのが辛くなっていく様子に、
「わしゃあ、おまえの下の始末をせんにゃあいけんのか。 と、お父さんが言うんよ。」 と、母が困惑した様子。 「大丈夫よ、子供もみんないるんだから。 胃に転移が無いんだから、良い癌かもしれないって、先生も言ってたじゃない。」 と言いながらも、どうしてもそんな風には思えなく、声が曇ります。
「ヘビが出るか、ジャが出るか。 結果が良ければ、いいけど。」 と、母は言いました。

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